2017年2月10日 (金)
彦根市稲枝にある歯医者のたかとり歯科医院です。
突然ですが、皆さんは、“虫歯は遺伝する”と思いますか?
実は、これに対する答えは、YESでもありNOでもあるのです。
というのも、歯の質自体は親子・祖父母などから遺伝することは知られていますが、虫歯を引き起こす原因である虫歯菌は、生まれながらに遺伝することはないからです。しかし、虫歯菌が親から子へうつり、虫歯になり易い歯になることはあります。
つまり、虫歯菌そのものは遺伝しないが虫歯になりやすい歯の質は遺伝する、ということです。
では、遺伝ではないその虫歯菌は、どのように口内に入り込むのでしょうか?
一番はじめに入り込む原因となるのは、親から赤ちゃんへのスキンシップです。自分がかみ砕いた食べ物を赤ちゃんに与えたり、口を付けたスプーンや箸をそのまま使用したりすることで、大人が持っている細菌を赤ちゃんに与えてしまうことになります。これは幼児・青年期に虫歯が多いことの理由の1つでもあるのです。
また、生活習慣も虫歯を引き起こす原因となります。元々、遺伝により歯の質が弱い人はどうしても存在します。ですので、歯磨きを疎かにし、口の中を不衛生にすることは、虫歯菌を増殖させることになります。これは、多くの歯医者が治療の際に伝えるポイントです。
このように厄介な虫歯菌ですが、裏を返せば、これらを改善すれば“誰でも虫歯を予防することができる”ということです。「生活習慣に問題がないにもかかわらず虫歯になりやすい…。」という人は、最寄りの歯医者に相談されることをお勧めします。
以上、彦根市稲枝にある歯医者、たかとり歯科から「虫歯と遺伝の関係性」についてご紹介しました。
カテゴリー: 虫歯