2018年3月16日 (金)
皆さんの周りに「ほとんど歯磨きをしていないのに虫歯にならない」という人はいないでしょうか。
このような人は実際にいるのですが、なぜ歯磨きをしていないのに虫歯にならないのでしょう。
毎日一生懸命歯磨きや口内ケアをしている人は羨ましいと思うかもしれません。
歯磨きをしなくても虫歯にならない理由は3つあります。
○口内の虫歯菌が少ない
虫歯菌は口内の常在菌ですが、ほとんどの人は赤ちゃんの時に親や他人から移されるものです。
虫歯菌は、持っている人が持っていない人にキスをしたり口移しをしたりすることで感染する菌だからです。
こうした経験が赤ちゃんの頃に少なかった人は、口内の虫歯菌が少ないので、歯磨きをしなくても虫歯になりにくい傾向にあると言えます。
○虫歯菌のエサとなる糖をほとんど取らない
虫歯菌は食べ物や飲み物に含まれる糖をエサにして、歯を溶かす酸を作り出します。
つまり、「意識して糖分を取らないようにしている」、「飲み物は水やお茶がほとんど」という人は、酸の生成がほとんどされないことになります。
虫歯菌の働きが活発にならないため、虫歯になりにくいのです。
○唾液分泌の量が多い
唾液は、虫歯菌や歯周病菌といった、口内に300~700種類もあると言われる細菌を押し流す役割を持っています。
ですので、唾液の分泌量が多い人は細菌が口内に溜まることが少なく、歯磨きの回数が少なくても虫歯になりにくいと言えます。
反対に唾液が少なく口が乾燥しがちな人は、細菌が溜まりやすいです。虫歯、歯周病、キツイ口臭、といった異常が生じやすい環境にあります。
基本的には、歯を磨かなくても虫歯にならない人はほとんどいません。
『歯磨きをしなくても虫歯にならない』という考えは、大多数の人には当てはまらないので、油断せずに毎日しっかりと歯磨きを続けるようにしましょう。
カテゴリー: 虫歯