2018年4月6日 (金)
根管治療は、歯の根っこである歯髄(しずい)が虫歯菌に侵されたときや膿により炎症を起こしたときなどに行われる治療です。
歯髄は歯の神経や血管などが通っている部分で、健康な口内環境を維持するために重要な役割を果たします。
根管治療によって、歯の根っこを清掃・消毒し菌や膿を除去することで、他の歯を守ったり歯の機能を回復させたりすることができます。
さて、神経や血管が通る歯髄を治療するこの根管治療ですが、「激しい痛みを伴う治療なのでは?」とイメージしている人は多いと思います。
結論から言うと、基本的に治療に痛みはほとんど感じません。
なぜなら、根管治療ではまず歯の神経を抜いてしまうからです。
痛みを伝える神経がないため、痛みを感じることはほとんどないのです。
ただし、神経がまだ残ってしまっている場合や周辺の組織にも刺激が及ぶ場合などには、痛みを伴うことがあります。
根管治療は非常にデリケートで難しい治療なので、完璧に痛みがないまま治療することは難しいことも事実です。
また治療後にも、細菌が入り込んだり炎症を起こしたりすることで痛みが生じる場合もあります。
どの歯科医院でも、治療中は無菌的な環境下で治療が行われることが基本ですが、稀に菌が入り込んでしまったり完全に消毒・除去できていなかったりすることも無くはありません。
根管治療後の痛み発症のリスクを避けるためには、治療後にも歯科医師へ積極的に経過報告をしていくことが重要となります。
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カテゴリー: 虫歯