2018年4月14日 (土)
今回は「歯周病は痛みを感じる病気なのか?」についてです。
歯周病は30代半ば以降に多い病気と言われていましたが、近年は20代の若者にも多くなってきています。
原因は、生活習慣の悪化や食の欧米化、偏りといったことだと言われています。
いずれにしても、日本人は歯周病をはじめとした歯や歯ぐきの病気に対する関心が低く、欧米に比べると知識が薄い人が多いのが現状なのです。
さて、歯周病の症状としてもっとも知られているのは、歯ぐきが炎症を起こして出血する、というものでしょう。
ですが、放置して進行すると、その他の深刻な症状を招くことになります。
その代表的な症状が『痛み』です。
具体的に説明します。
まず、歯周病の初期の段階は歯肉炎と呼ばれます。
歯肉炎は歯と歯茎の境目が炎症を起こして赤く腫れたり、出血したりする症状です。
歯肉炎を放置し、さらに菌(プラーク)が増殖すると歯周炎になります。
歯周炎になると、腫れや出血とともに、圧迫されるような痛みや針で刺すような痛みの症状があらわれることがあります。
さらに、膿が出たり口臭がきつくなったりといった症状も伴います。
最終的に歯槽膿漏まで進行してしまうと、強い痛みとともに歯の周りの骨が溶けて歯を失ってしまうことになります。
歯周病は初期の段階では症状が軽いため、自覚しにくい病気です。
気づかないまま痛みが出る歯周炎まで進行してしまうと、治療に時間がかかったり日常生活のストレスが増加したりといったリスクも伴います。
定期的な歯科検診を受けるなどして、早期発見に努めることが大切です。
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カテゴリー: 歯周病