2022年6月17日 (金)
■虫歯治療の銀歯・CR・セラミックについて
虫歯治療で歯を削った後は、何らかの歯科材料で穴を埋める必要があります。その際の選択肢としては、銀歯・CR(コンポジットレジン)・セラミックの3つが挙げられます。いずれも歯科の修復治療で用いられるポピュラーな材料ですが、それぞれに異なる特徴があります。今回はそんな歯科の修復材料についてかんたんにご紹介します。
▼いろいろな金属が組み合わさった「銀歯」
銀歯は文字通り銀色をした詰め物・被せ物であり、いろいろな金属が組み合わさった材料です。具体的には金・銀・パラジウム・銅・インジウムなどが含まれており、いずれかの金属がアレルゲンとなる体質の方は注意が必要です。ただ、材料が安価なだけではなく、丈夫で壊れにくいというメリットもあり、歯科では保険診療で広く活用されている材料です。金属色がむき出しでも気にならない、金属アレルギーやメタルタトゥーのリスクがあっても良いという方にはおすすめできます。
▼歯科用プラスチックである「CR」
コンポジットレジンは歯科用プラスチックです。材料費が安く、操作性も良好であり、ちょっとした虫歯に対してはコンポジットレジンが適応されやすいです。もちろん、保険が適用されます。流動性の高い材料なので、いろいろな形の穴に流し込めるのもコンポジットレジンの特徴のひとつです。同じ白色材料のセラミックと比較すると、審美性・機能性・耐久性に劣りますができるだけ費用を抑えて短期間で虫歯を治したいに人には向いています。
▼天然歯そっくりに仕上げられる「セラミック」
歯科用陶材と呼ばれるセラミックは、その名の通り白い陶器のような美しさを備えています。天然歯の色調・光沢・透明度を忠実に再現できる材料であり、人工歯の見た目をより美しく、より自然に仕上げたい方には強くおすすめできます。また、セラミックは経年的な摩耗や変色が起こりにくく、汚れや臭いを吸着しにくい点も大きなメリットといえます。ただし、セラミックは一部の例を除いて原則、自費診療となります。
▼虫歯治療に何を求めるかが重要?
虫歯治療で銀歯、コンポジットレジン、セラミックのどれを使用しようか迷っている方は、優先順位を決めておくことが大切です。何よりも経済性に重きを置くのなら、保険内で作れる銀歯やレジン歯が良いでしょう。ただ、これらの人工歯はセラミックと比較して寿命が短い傾向にあるため、長い目でみるとセラミックの方が経済的である場合もあります。見た目の美しさ、歯との適合性の高さ、ケアのしやすさなどに重きを置くのであれば、セラミックの方が適しているといえます。
▼まとめ
今回は虫歯治療で使う銀歯・CR・セラミックについて、解説しました。これらの材料の違いや特徴についてさらに詳しく知りたい方は、彦根市のたかとり歯科医院までお気軽にご相談ください。当院なら患者様それぞれに最善といえる治療法をご提案できます。
カテゴリー: 審美,虫歯,補綴