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歯医者における保険診療と自費診療の境目

2022年7月10日 (日)

■歯医者における保険診療と自費診療の境目

歯医者の治療は、保険診療と自費診療のどちらかを選択することができます。両方を混ぜ合わせる“混合診療”は認められていないため、その境目は比較的はっきりしています。今回はそんな歯医者における保険診療と自費診療の境目・違いについてわかりやすく解説します。

▼歯医者の保険診療とは?

お口の二大疾患ともいえる虫歯と歯周病は、保険診療で治すことができます。治療にかかる費用の負担は1~3割となり、かなり安い料金で病気を直せます。ただし、保険診療で使える材料や選択できる治療法には制限がかかっている点に注意しなければなりません。具体的には次の通りです。

◎保険の虫歯治療

保険の虫歯治療で使う材料は、レジンや銀歯が基本となります。最もわかりやすいのが「コンポジットレジン」ですね。虫歯治療で生じた穴にコンポジットレジンを流し込んで光で固めます。色調の選択肢もいくつか存在しており、自然な仕上がりが期待できます。銀歯は金属色がむき出しであるため、見た目は良くありませんが、強度は高いです。強い力がかかる奥歯にも問題なく使えます。

▼歯医者の自費診療とは?

虫歯や歯周病の治療は、自費診療でも行えます。治療費が全額自己負担となるため、経済的なデメリットはあるものの、使用する材料に制限がかからないことから、審美性や耐久性、機能性をとことんまで追求できます。

◎自費の虫歯治療

自費の虫歯治療では、セラミックやゴールドなど、保険診療では使えなかった材料を自由に選択できます。とにかく見た目を美しく、経年的な劣化が少ない人工歯が欲しい方には、自費診療がおすすめです。治療にかけられる時間も十分に確保できるため、再発リスクの少ない、適合性の高い人工歯が手に入ります。

▼保険と自費の境目について

ここまでの解説でもおわかりのように、保険診療と自費診療の境目は、使用できる素材にあります。セラミックやゴールド、ジルコニアなどの材料を選んだ時点で、保険外診療となります。そして、もうひとつの境目は「治療法」ですね。

◎失った歯の治療法の違い

何らかの理由で失った歯を保険診療で治す場合は、入れ歯かブリッジを選択することになります。自費診療では、この2つにインプラントという第3の選択肢が加わります。それぞれの治療法に異なるメリットとデメリットがあることから、いずれかが最も優れている治療法とは断言することはできません。ただし、自費診療を選ぶことで、治療法の選択肢が広がることは間違いありません。

▼まとめ

今回は、歯医者における保険診療と自費診療の境目について解説しましたがいかがだったでしょうか。選択した診療形態によって、使用できる素材や選べる治療法が変わります。ですからまずは、歯科治療に対するご要望等をお聞かせください。その上で、最善といえる診療形態をご提案できます。もちろん、始めから「保険内で」という希望を出していただくことも可能です。

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