2022年6月25日 (土)
■親知らずは必ず抜くもの?抜かなくてもいいケースとは?
「親知らず」と聞いて、良いイメージを思い浮かべる人はまずいらっしゃらないことでしょう。親知らずというと、さまざまなお口のトラブルを引き起こす原因となりやすく、抜歯が必須となるケースも珍しくありません。今回はそんな親知らずを抜くことについて、わかりやすく解説します。
▼そもそも親知らずとは?
親知らずは、20歳前後に生えてくることが多いことから、このような名前が付けられています。正確には「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」と呼ばれる奥歯で、実はれっきとした永久歯のひとつなのです。そのため、すべてのケースにおいて親知らずは必ず抜かなければならないというわけではありません。実際、親知らずを抜かずに生涯を終える方はたくさんいらっしゃいます。
▼抜かなくてもいい親知らずとは?
親知らずが真っすぐ正常に生えていて、とくに問題を起こしていない状態であれば、抜歯をする必要はありません。むしろ、貴重な天然歯のひとつとして、大切に使い続ける方が望ましいです。仮に噛み合わせに参加していなかったとしても、将来、ブリッジの支台歯や移植歯として活用できるのであれば、積極的に保存します。そこで気になるのが“抜かなければならない親知らず”ですよね。
▼抜かなければならない親知らずとは?
次に挙げる特徴に当てはまる親知らずは、抜かなければならないことが多いです。
◎中等度以上の虫歯・歯周病にかかっている
普通の永久歯は、虫歯・歯周病にかかってもそれぞれの治療を行います。始めから抜歯を選択するケースは極めて稀といえるでしょう。一方、親知らずは清掃性が悪いことが多く、中等度の虫歯であっても抜歯が第一選択となりやすいです。時間をかけて治療してもすぐに再発してしまうからです。
◎手前の歯を圧迫している
親知らずが斜めや真横に生えていると、ある日を境に手前の歯を圧迫し始めることがあります。その結果、手前の歯の歯根を吸収させたり、虫歯を誘発したりするため、抜歯が適応されます。今現在、親知らずやその周囲に強い痛みがあり、炎症反応などが起こっている場合は、急性症状を抑えたのちに抜歯を行います。
◎全体の歯並び・噛み合わせを悪くしている
親知らずの生え方が悪く、全体の歯並び・噛み合わせを悪くしている場合も抜歯が適応されやすいです。また、歯列矯正を行う際に、親知らずが邪魔になる場合も抜歯することが多いといえます。
▼まとめ
今回は親知らずを抜くことの意味や抜かなくても良いケースについて解説しました。親知らずはいつトラブルを引き起こすかわからない歯なので、不安な方は一度、たかとり歯科医院までご相談ください。当院は、口腔外科にも対応している彦根市の歯医者さんです。
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