2022年8月1日 (月)
■口臭の原因は?虫歯や歯周病は関係ある?
誰しも何かの拍子に「お口が臭い」と感じることはありますよね。いわゆる“口臭”はいろいろな原因で生じるものなので、すべての人にリスクがあるといっても過言ではありません。今回はそんな口臭の原因と対処法、予防法などをわかりやすく解説します。
▼生理的口臭は誰にでもあるもの
口臭について考える上で、まず知っておいていただきたいのが「生理的口臭」です。誰にでも生じるもので、治療の必要性はありません。もちろん、生活習慣を改善することによって口臭の程度を抑えることはできますが、ゼロにすることは不可能ですのでご注意ください。ちなみに、生理的口臭というのは、お口が乾いた時に発生しやすいもので、唾液の分泌量が低下する睡眠中に強まります。ですから、起床直後に多少お口が臭くても、あまり気にしすぎないようにしてください。
▼口臭の主な原因は歯周病
身体の異常が原因で発生する口臭を「病的口臭」といいます。その背景には病気などの異常があるため、積極的な治療を要することが多いです。とりわけ、歯周病が原因で口臭が発生しているケースが多く、歯周病をちりょうすることで口臭も自ずと改善されます。
◎歯周病菌は強烈なニオイのガスを作り出す
歯周病菌は、お口の中にあるタンパク質を材料にして、「メチルメルカプタン」と呼ばれるガスを産生します。これは“腐った玉ねぎ”のような臭いを放つガスで、本人も自覚しやすいです。お口の中を清潔に保ち、歯周病菌の数を減らすことで症状を改善できます。
▼虫歯も口臭の原因になることがある
虫歯は、重症化されると口臭の原因になりやすいです。とくに歯髄(しずい)にまで感染が広がり、歯の神経や血管といった軟らかい組織が腐敗すると、悪臭を放ち始めます。また、虫歯によって生じた穴に食べかすや歯石が停滞することでも口臭は発生します。とはいえ、歯周病ほど高頻度に口臭の原因とはなりにくいのが現実です。
▼全身の病気が口臭の原因になることも
口臭の原因の大半はお口の中に存在していますが、胃腸がダメージを負っていたり、糖尿病などの全身疾患にかかっていたりする場合でも口臭が発生します。そうしたケースは歯科のみでの対応が難しく、内科などとの連携が必要となります。いずれにせよ口臭が気になる方は、まず歯科を受診しましょう。日本人の成人の約8割がかかっているといわれている歯周病が最も疑わしいといえます。
▼まとめ
このように、口臭は誰もが持っている生理的口臭と身体の病気・異常に由来する病的口臭の2つに大きく分けられます。そんな口臭にお悩みの方は彦根市のたかとり歯科医院までご相談ください。まずはカウンセリングおよび検査を実施して、口臭の原因を突き止めます。その上で、患者様それぞれに最善といえる解決法・治療法をご提案します。
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