2017年2月24日 (金)
彦根市稲枝にある歯医者のたかとり歯科医院です。
私たちが日常にできる虫歯予防には、歯磨き・洗口液・歯間ブラシ・お菓子を控える、などたくさんあります。これらに加えて広く活用されているのが、「キシリトールガム」です。
キシリトールガムは、今でこそ当たり前のように「虫歯予防のアイテム」として知られていますが、「なぜ効果があるのか?」はあまり認知されていません。
他のガムとどこが違うのでしょうか?
まず、キシリトールとは、主にフィンランドの白樺や樫の木を原料として生産される、天然素材の甘味料です。厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」には、“虫歯予防効果が実証されている天然甘味料。”としても推奨されています。
虫歯が発生・進行する理由は、虫歯菌が食べ物に含まれる糖を分解し、酸を放出することで、歯のエナメル質を溶かすことにあります。ですが、キシリトールは糖ではありませんので、酸を発生させません。それどころか、虫歯菌を弱める働きもある甘味料なのです。
こうしたメカニズムから、キシリトールガムはしっかりと根拠を持って、虫歯予防に効果的と言えるのです。歯医者でも、キシリトールガム(キシリトール100%)が売られている光景を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
時折、「キシリトールガムは虫歯の“治療”に効果的だよ!」と言う人がいますが、これは間違いですので注意してください。あくまでも、“予防”としての手段です。キシリトールガムの予防効果を最大限に発揮したい人は、噛む頻度や細かい使用方法について、歯医者で相談することをお勧めします。
以上、彦根市稲枝にある歯医者、たかとり歯科から「キシリトールガムと虫歯」をテーマにご説明しました。
カテゴリー: 虫歯