2018年4月4日 (水)
歯の健康を維持するために必要な考え方の1つに、予防歯科というものがあります。
予防歯科とは、歯が虫歯におかされてしまう前に、正しい方法で予防策を実践することです。
予防歯科の概念は、日本人にとってはなじみが薄いかもしれません。
ですが、歯の健康を大切にしている多くの欧米諸国では、当たり前の取り組みとして根付いています。
この意識の差は年齢を重ねるごとに顕著に現れてきます。
たとえば、北欧では80歳で20本ほど自分の歯が残っている人が多い一方で、日本人は5本程度と非常に少ないというデータもあります。
では、具体的に、予防歯科はどのような方法で実践するべきなのでしょうか。
主に2つの手段があります。
『プロフェッショナルケア(プロケア)』と『セルフケア』です。
プロケアは、定期的に歯科医院を受診し、歯科医師や歯科衛生士から専門的なケアを行ってもらうことです。
自分では取り除けない、奥歯や歯の裏側のプラークや歯石を除去してくれるため、非常に高い虫歯予防効果が期待できます。
そしてセルフケアは、文字通り自分でケアをする方法です。
ただし、自分で考えたオリジナルの方法で実践するのは効果的ではありません。
歯科医師や歯科衛生士らのアドバイスに沿った方法でブラッシングをしたり、推奨されるケアグッズ(フロスや洗口液など)を使ったりすることが、高い予防効果につながる正しい予防歯科と言えます。
歯を失うことは、咀嚼しにくくなる、噛み合わせが悪くなる、顎の骨がズレる、ストレスが溜まる、血流が悪くなる、といった様々なリスクがあります。
早めに予防歯科に取り組んで、健康な歯を一生守りましょう。
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カテゴリー: 定期検診