2018年4月24日 (火)
根尖病巣(こんせんびょうそう)とは、歯の根っこに細菌が溜まり痛みや腫れが起こる病気です。
初期段階では自覚症状がないこともあるため、定期的に検診に通っている人でも発見が遅れてしまうこともあります。
なぜ根尖病巣が発症するのかですが、主な原因は3つあります。
・虫歯が進行して歯の根に膿が溜まる
・根管治療がきっかけで根に細菌が溜まりやすい状態になる
・歯が割れて根に細菌が侵入しやすくなっている
そして根尖病巣であることが判明した場合は、以下の3つの方法で治療が行われます。
○根管治療
歯や歯の根にある神経に感染した細菌を取り除くための治療です。
歯や神経の一部を除去したり、感染予防のために薬を塗布したりします。
○歯根端切除術
根管治療でも治らないと判断された場合、歯根の先端を切り取る歯根端切除術が行われます。
外科的に歯根病巣を取り出す治療であるため、歯科医師には高い技術が求められます。
○抜歯
上の2つの治療でも治らない場合は、抜歯をするケースもあります。
抜歯をすることで歯根病巣を取り除きます。
根尖病巣の症状は、痛みや腫れ以外にもあります。
たとえば、膿が溜まることで歯ぐきに白い膨らみができたり、歯の骨が溶かされることで歯がグラついたり、といった症状です。
こうした症状はよほど注意深く気にしなければ自覚しにくいものです。
根尖病巣は、放置し悪化すると、骨髄炎や副鼻腔炎といった病気にもつながることもあります。
少しでも違和感を感じた場合は、歯医者でレントゲン撮影を受けるなどして早期発見のために動き出すことが重要です。
カテゴリー: 虫歯