2017年4月9日 (日)
彦根市稲枝にある歯医者のたかとり歯科医院です。
ここ数年で、世の中には禁煙の流れが生まれてきており、喫煙者にとっては肩身の狭い時代となってきました。禁煙が促されるのは、ガンや呼吸器疾患など、大きな病気の原因になるためとされています。
ところで、もっと私たちに身近な病気にもタバコが関わっていることをご存じでしょうか?それは、歯医者を始め多くの医師から継承が鳴らされている病気、歯周病です。比較的30代後半から増え始めると言われているこの歯周病ですが、喫煙はその発症リスクをさらに高めます。
理由の1つは、タバコに含まれているタールにあります。タールが歯に付着すると粘着性のあるネバネバになります。すると、虫歯や歯周病の元となる、歯垢(プラーク)や歯石がつきやすくなるのです。
通常、歯垢の元となる食べカスや細菌は、水分を取ったり唾液などによって流されていくのですが、タバコは口内の水分を奪うことにもつながります。これは、歯垢が溜まりやすくなるだけでなく、歯の再石灰化(歯を酸による溶解から守る働き)が行われにくくもなるのです。
そして、ニコチン。
ニコチンは毒性が強く、血液のスムーズな循環を阻害する働きがあります。血管を収縮させ、ドロドロの血液の原因となるのです。これは、歯周病が起こる要因とされる、栄養不足や体内環境の乱れを引き起こす、大きな理由となります。
ここまでの説明でお分かりのように、タバコは1つの病気ではなく、あらゆる病気を引き起こす要因であることがわかります。日常的にタバコを吸っている人で、「歯や歯茎に不調がある」という人は、禁煙外来や歯医者に相談することをお勧めします。
以上、彦根市稲枝にある歯医者、たかとり歯科から「タバコと歯周病の関係性」についてご紹介しました。
カテゴリー: 歯周病